展覧会
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執筆: カロンズネット編集3
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公開日: 2013年 6月 17日 |
メンフラな犬、猫もそろそろ正気を取り戻す頃であろうか。 彼女も又、覚醒の時が来た様だ。 待望の初個展は「FACE」。女性の顔が数十点。 笑ったり泣いたり喜怒哀楽には決して富んでいない面持ち。 ソムリエ的にたとえるならば、微発泡、低血圧、やや重厚。 油彩、アクリル、木炭で表現。是非、お出で頂きたい。
[作家コメント] 一瞬、立ち眩みがする。 その時、左目が不揃いな前髪を、右目が私を笑う11人の顔をしっかりと捉えた。 歪み、溶ける……。見ていたんだ。 「私、美人に生まれたかったの」 「美人てどんなよ」 「ちょっと隠したいところがあるような、秘密めいた三白眼を持つ顔よ」 きりっとした瞳とふっくらとした唇を持つ少女は、高すぎる鼻を嫌いました。 隣町までその横顔の美しさが噂される彼女は、 それを自負し、肖像画を描かれるときは何時も横顔で煙草をふかすのでした。 ある母親は、躁鬱病に悩みつつも我が子を彼女なりに愛し、 あと数日すると鬱期に入ることを恐れるあまり、 泣けば流れ落ちるような眼になってしまいました。 でもいいのです。隠してしまえば……。 もしくは見せつければ……。 他人はそれほど自分のことを気にしちゃいません。 跳ねる表情に、堕ちる色彩を。 中村鱗
[作家プロフィール] Uroko-Nakamura 1975年岐阜県生まれ。1999年愛知県立芸術大学美術学部油画科卒業
全文提供:乙画廊
会期:2013年6月28日(金)~2013年7月6日(土) 時間:11:00 - 19:00 休日:日 会場:乙画廊
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最終更新 2013年 6月 28日 |