Chen Ruo Bing:Image of Time |
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Published: January 13 2012 |
タグチファインアートでは上記の期間約6週間にわたり、陳若冰(チェン・ルオビン)の作品を展示致します。 陳若冰は1970年中華人民共和国生まれ。杭州美術アカデミーで書と水墨画を学んだ後、1992年に渡独、1998年にデュッセルドルフ美術アカデミー、G. グラウブナー教室を修了しました。同年にメーアブッシュのコンラド・ミュンター画廊で初個展。2000年にはアーティスト・イン・レジデンス・プログラムで数ヶ月間、アメリカ・コネチカットのジョセフ・アンド・アニ・アルバース財団に滞在。現在はドイツ、デュッセルドルフと中国、北京にスタジオを構え制作活動を続けています。 陳若冰はデュッセルドルフ美術アカデミー在学中から、単純な幾何学的形態を反復してキャンバスに不規則に描き、「地」と「図」を等価関係に置く絵画作品を制作してきました。これは彼が身につけた中国絵画の伝統と、現在そのなかで暮らす西欧近代とを作品のなかで統合しようとする試みです。 奥行きを浅くした装飾的ともいえる絵画空間と水墨画を思わせるアクリル絵の具の微妙な滲み、画面内奥から作品外部に向かって溢れ出るかのような形而上学的な光、深い精神性を湛えながらもどこか楽しげな形態と色彩、これらによって陳若冰は独特の魅力的な作品を生み出します。 20年近くドイツで生活している現在、ヨーロッパ文化のなかで制作する中国人画家というその基本的な立場こそ変わりませんが、陳若冰は中国絵画と西洋近代絵画の対立という構図を軽々と飛び超え、独自のスタイルを獲得することに成功しています。 近年は光の量塊をモチーフに作品を制作してきましたが、現在は時間を形象化した円環状の形態を描いた作品に集中して取り組んでいます。タグチファインアートで8度目の個展となる今回は、これら新たな方向性をめざした作品を中心に展示致します。シンプルな画面構成のなかに深さや豊かさをたたえる陳若冰の絵画世界を、この機会にぜひご高覧下さい。 The text provided by taguchi fine art, ltd. Period:2011.12.17(Sat)-2012.2.10(Sat) Winter closure:12.29-1.9 Venue:taguchi fine art, ltd. |
Last Updated on December 17 2011 |