タムラサトル:キャッチ・アンド・リリース |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 12月 10日 |
タムラサトルは、筑波大学芸術専門学群を卒業後、国内のみならず、欧米諸国の国際展への参加など、精力的に作品を発表しつづけている1972年生まれの注目の作家です。 タムラの作品には、機械仕掛けの装置が多く見受けられます。それらの装置によって作品は同じ動きを淡々と繰り返しながら、制作意図を探られることを拒み、鑑賞者を思考停止の状態へと誘います。タムラは自作を解説する際、「ものはものでしかない」と話します。他者からの解釈や意味付けを許さない作品群は、カテゴライズすることのできない無意味さを追求しているかのように振る舞います。「これはなんだ?」と考えたら最後、我々は意味を探ることを無意味化する状態に陥り、ただ「見る」ことに徹する他なくなってしまうのです。 今回、東京で初の発表となる新作《Catch and Release》。約2年ぶりとなるArt Center Ongoingでの個展となりますが、以前とはまたひと味違う、洗練されたタムラサトルワールドを体験できることと思います。皆様にも馴染みのある釣り道具は、タムラによって今までに見たことのない「フィッシングマシン」へと生まれ変わることでしょう。 ぜひこの機会に多くの方々に御覧頂ければと思います。 関連イベント ■ 12月18日 (土) 19:00〜 PEELER night IN Tokyo タムラサトルインタビューVol.2× 藤田千彩 PEELER + 横永匡史 PEELER ■ 12月19日 (日) 15:00〜 Pre Ongoing School ※全文提供: Art Center Ongoing 会期: 2010年12月9日(木)-2010年12月19日(日) |
最終更新 2010年 12月 09日 |