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田嶋悦子+福本繁樹+柳原睦夫 展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2012年 6月 21日

田嶋悦子 「 Cornucopia 11-Y2 」

福本繁樹 「うつり香 '12-102-1 」「うつり香 '12-102-2 」

柳原睦夫 「開く形 Ⅱ」

この度、開廊10周年記念展Part2として「田嶋悦子・福本繁樹・柳原睦夫」展を開催いたします。 年齢差はありますが、それぞれの作家は国内外で活躍すると共に、これまで大阪芸術大学で教鞭を取り後進の指導にも力を注いで来られました。当ギャラリ-にも仲良く揃ってお越しいただくこともありましたが、意外にも今回のような三人展は初めての試みとなります。三者三様、クオリティの高い作品が勢揃いし素晴らしいチームワークを見せていただけることと存じます。

つきましては、皆様お誘い合わせの上、ご高覧いただきますようお願い申し上げます。

開廊から10年、夢のように時が流れました。これまで見守り育ててくださった皆様に深く感謝申し上げます。更に20周年に向かって一歩一歩努力を重ねて参ります。ささやかなギャラリ-ですが、皆様の心に残る展覧会を企画し紹介していきたいと思っております。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。 (ギャラリ-恵風)

[作家プロフィール]
▲田嶋悦子  TASHIMA Etsuko

1981 大阪芸術大学工芸学科陶芸専攻卒業
現在、大阪芸術大学准教授。IAC、東洋陶磁学会、日本陶磁協会会員。
受賞
1992 咲くやこの花賞・美術部門〈大阪市)
2005 第15回タカシマヤ文化基金・タカシマヤ美術賞
2004年度日本陶磁協会賞
パブリックコレクション
滋賀県立陶芸の森  金沢21世紀美術館  岐阜県現代陶芸美術館
高松市美術館  東京国立近代美術館  大原美術館
日本美術工芸館〈アルゼンチン)  Yingge Ceramics Museum(台湾)
Chazen museum of Art(アメリカ)

陶とガラス、互いは引き寄せられ一つの作品となり ‘コルヌコピア 豊穣’ が誕生する。生命の力を黄色に託し、勇気と希望に繋げたい。(田嶋)


▲福本繁樹  FUKUMOTO Shigeki

1970 京都市立芸術大学専攻科西洋画専攻修了後、着物染色業自営。1976年以降、国内外で染色作品発表 (1965年より蠟染め、1988年よりパブリックアート、1992年より布象嵌、2006年より手づくり和綴本にとりくむ)
1991 第1回染・清流展('11 第18回展まで毎回出品)
2002 第2届国際繊維芸術双年展('10 第6届展まで毎回出品)
2008  華やぎのかたちⅡ (東京日本橋高島屋美術画廊X)
〈素材×技術〉からフォルムへ -布と金属-(茨城県つくば美術館)
意匠学会第50回大会パネル発表 (和綴じ鬼本・豆本 意匠学会作品賞)
開館30周年記念展 工芸館30年のあゆみ (東京国立近代美術館工芸館) 
2009 中信美術館開館記念「京都美術の精華」展 中期(中信美術館、京都)
「祇園祭」展 (染・清流館、京都)
2010 近現代染色の展開と現在(茨城県つくば美術館 10/8-11/7)
2011 現代の染め 福本繁樹 蠟染め/福本潮子 藍染め(丹波市立植野記念美術館)
のほほん 福本繁樹 本の創綴展 (千疋屋ギャラリー、1983年以来40回目の個展)
STREAMING: from Textile to Clay, (KEIKO Gallery, Boston)
2012  GIAPPONE TERRA DI INCANTI (Palazzo Pitti, Firenze)
糸の先へ いのちを紡ぐ手、布に染まる世界(福岡県立県立美術館)
著書に『「染め」の文化』、『布・染み染み 福本繁樹作品集』、『21世紀は工芸がおもしろい』 など、現在、大阪芸術大学教授、沖縄県立芸術大学・高知大学非常勤講師、民族藝術学会理事

最近は、染めのこころとともに、型のおもしろさ、うつし、なるほどの造形思考などにおもいをめぐらしながら染色三昧です。和綴じ豆本・姫本の制作もなかなか納得ゆくものができないのですが、そろそろ最終段階にきたようにおもいます。今回「私淑言(ささめごと)」と改題した増補改訂創綴版をあらたに制作発表いたします。 (福本)


▲柳原睦夫 YANAGIHARA Mutsuo 

1934 生まれる
1960 京都市立美術大学専攻科修了、同校非常勤講師
1966 渡米、ワシントン大学講師(~1968)
1970 ラスター釉使用による〈金銀彩〉シリーズ
1971 ファエンツァ国際陶芸展ラヴェンナ市商工会議所賞
1972 渡米、アルフレッド大学・スクリプス大学助教授、
また各地で講演・陶芸指導(~1974)
1975 〈空〉シリーズ
1978 現代日本の工芸(京都国立近代美術館)
1980 アメリカ芸術奨励基金を受け渡米、各地で講演・陶芸指導
1984 大阪芸術大学教授(~2006)
1985 〈沓花瓶〉シリーズ、〈オリベ〉シリーズ
1986 前衛芸術の日本1910-1970(ポンピドゥ・センター/フランス)
〈笑口壺〉シリーズ
1987 1960年代の工芸 昂揚する新しい造形(東京国立近代美術館工芸館)
1993 現代の陶芸1950-1990(愛知県美術館)
1995 日本のスタジオ・クラフト(ヴィクトリア&アルバート美術館/イギリス)
1996 〈ペロット瓶〉シリーズ
1998 京都市芸術功労賞
2000 京都府文化賞功労賞
〈縄文式・彌生形壺〉シリーズ
2003 柳原睦夫と現代陶芸(高知県立美術館)

日本陶磁協会賞金賞
2004 〈反器〉シリーズ
2005 京都美術文化賞
2007 〈井戸〉シリーズ
2011 柳原睦夫「茶室・空室・四畳半」展(山口県立萩美術館・浦上記念館)
2012 〈開く形〉シリーズ

現在 京都市在住、大阪芸術大学名誉教授、IAC会員

私の作品は、うつろな球体を基本形として成り立っている。内部空間の質のありようが作品の存在感を決定する。外形は、どのように飾らうとも内部の闇に支配されているのである。(柳原)

全文提供:ギャラリー恵風


会期:2012年6月19日(火)~2012年7月1日(日)
時間:12:00 - 19:00(最終日 - 18:00)
休日:月
会場:ギャラリー恵風

最終更新 2012年 6月 19日
 

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