展覧会
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執筆: 記事中参照
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公開日: 2011年 11月 11日 |
「残像写真 ざんぞうしゃしん」 実体のない幻影や虚像などのあいまいなイメージ。例えばあやふやな記憶、あるいは強い思いや未練などが時を経て、ぼやけたりノイズがかったりして残像のように心に焼き付く。いわば人の思念のようなものを現像し、痕跡を写し取ったもの。
“残像写真”というテーマで制作したシルクスクリーン版画 (シートサイズ 65×50㎝)13点を展示、構成します。
<制作方法について> 人物の写真を製版し、転写することで元の画像は粗くなりディテールは省略される。エッセンスを抽出するように、写真からイメージを残像としてすくい取る。 シルクスクリーンという技法は写真と絵画の中間のような表現が可能です。特に写真製版と呼ばれる「感光法」は写真映像も手描きのドローイングもすべてを等価で均一に、光と陰として認識し、インクの粒子に置き換えてくれます。そこには人間の主観を超えた無意識の視覚の世界が広がり、イメージの本質が立ち現われる気がします。
神田和也 1975年兵庫県生まれ 01年東京藝術大学大学院修了 05年 第4回LESSEDRA国際小版画展 07年 国際版画展 Prints Tokyo 2007 07、10年 あおもり国際版画トリエンナーレ 07、09、11年 NBCメッシュテックシルクスクリーン国際版画ビエンナーレ展 09年 第77回版画展 10、11年 国展 11年 GUANLAN国際版画ビエンナーレ
※全文提供: 神田和也
会期: 2011年12月19日(月)-2011年12月25日(日) 会場: OギャラリーUP・S
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最終更新 2011年 12月 19日 |