展覧会
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執筆: カロンズネット編集
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公開日: 2010年 10月 02日 |
作家コメント 「今生きている世界をどうとらえるか?」これが僕の制作動機の大きな一つです。 非常に比喩的な言い方になりますが、僕達が見ている風景はかつてのような遠近法に象徴される統一的で唯一の風景ではありません。ある人にとってはXYZ軸が狂っていたり、ある人にとっては異なった原理原則で成立していたりと、そこでは共通の意味を持った風景は生じえません。 逆に言えば観測者(個性)の数だけ風景があり恣意的に操作可能な流動体、またはジグソーパズルのピースのような組み替え可能な世界がそこには広がっています。 そのことがいいとか悪いとかではなくて、この世界を「風景」に集約される現代的な視点からとらえ、可変的で断片的な唯一の回答を持たない未完成なものとして描いています。その中でAさんとBさんの見ている風景の差異を埋めるものとして抽象への試みがあります。流れるような色彩の中に、それでも実体としてそこにあり手を伸ばせば触れることのできる確かな質感の痕跡がそこに込められています。 自分の作品の個性でもある「水彩画のような質感」「現代的な抽象画」「日本という文化圏」ということも合わせて今回の展示作品から少しでも感じ取っていただければと願っています。
作家略歴 1980 大阪府生まれ 2003 成安造形大学造形学部造形美術科卒業
個展 2006 Gallery Vie(神戸) 2007 Oギャラリーeyes(大阪) 2008 Oギャラリーeyes(大阪) 2009 Oギャラリーeyes(大阪)
グループ展 2006 アクリルアワード2006(新宿パークタワー・東京、原田の森ギャラリー・兵庫、電気文化会館・名古屋) 2007 P&E(ART COURT Gallery・大阪) 2008 P&E(ART COURT Gallery・大阪) 2009 ワンダーシード2009(トーキョーワンダーサイト渋谷・東京) SQUARE PACK vol.1(art yard studio・大阪) SQUARE PACK vol.3(art yard studio・大阪) 2010 “-scape”(NANZUKA UNDERGROUND 白金・東京) 受賞 アクリルアワード2006(審査員賞)
※全文提供: Oギャラリーeyes
会期: 2010年10月4日(月)-2010年10月9日(土)
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最終更新 2010年 10月 04日 |