展覧会
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執筆: カロンズネット編集
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公開日: 2010年 6月 13日 |
作家コメント アウシュビッツ強制収容所へと通じるクラクフの街にて。
初夏の爽やかな光のもとから、観光地化された美しい大きな教会へ入る。 ひんやりとした礼拝堂は薄暗く、信徒は各々の祈りのなかに沈みこんでいる。 磔刑のキリスト像は血まみれのまま私を見下ろす。 何故血みどろの像に、心慰められるのだろう。
痛みは共感されるのを待っている。 真の救い主にしか触れることができない痛みは世の中に溢れているのだろう。 私には届かない。 誰かの痛みも。誰かの罪も。私の心には届かない。 ただ、慰めを待ち望むだけ。 ただ、世界の萌える命を讃えたいと願うだけ。 どんな時にも神は世界に愛を注いでいるのだと信じているけど、それを感じられない心の弱さに、慰めを待ち望むだけ。
略歴 1970 愛知県生まれ 1994 名古屋芸術大学美術学部絵画科洋画専攻版画コース卒業 1995 名古屋芸術大学美術学部絵画科洋画専攻版画コース研究生修了
個展 1997 ガレリア・フィナルテ(名古屋) 1999 ギャラリーAPA F2(名古屋) 2002 ギャラリーA.C.S.(名古屋) 2003 ギャラリーA.C.S.(名古屋) 2006 ギャラリーA.C.S.(名古屋) 2007 Oギャラリー(東京) 2008 ギャラリーすずき(京都) 2009 ギャラリーAPA F2(名古屋) 2010 Oギャラリーeyes(大阪)
グループ展歴多数。
※全文提供: Oギャラリーeyes
会期: 2010年6月21日-2010年6月26日
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最終更新 2010年 6月 21日 |