伊庭靖子:resonance 共鳴・余韻 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2009年 10月 11日 |
伊庭靖子(1967 年京都生まれ )は、現在最も注目されている作家のひとりです。今年2 月に開催された神奈川県立近代美術館・鎌倉館での個展では、過去約10 年間の作品を展示。今年4 月には、資生堂ギャラリーで開催された「椿会2009:Trans-Figurative」において新作を出品し、光と質感の表現を探求するストイックな作家の姿勢が広く評価されました。今年末には、国立新美術館の「DOMANI・明日展」に出品いたします。今後の活動に一層の期待が寄せられています。 伊庭は、クッションやソファー、果物、磁器など、日常の身近なモチーフを、自然光のもとで自ら撮影し、その写真のイメージを素材にして、写実的に描きます。しかし、伊庭が描き出すのは、ハイパーリアリズム的な無機質な世界ではなく、親密な空間そのものです。筆触を残さずに緻密に描き出した質感と光によって、観る者の五感と記憶を揺さぶります。見る側を共鳴させ、独特の余韻を与える力こそ、伊庭作品の魅力といえるでしょう。 今回展示するのは、クッションと陶器のシリーズです。110×240cm の大作を含む油彩新作5 点とパステル画になります。 伊庭靖子 全文提供: イムラアートギャラリ- |
最終更新 2009年 11月 07日 |