たかオうるの - 底 - |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2016年 6月 18日 |
現代美術の「器」として機能してきた画廊、ホワイトボックスと称されるその空間において、壁の「白」は「何もない」すなわち「0」を意味していると考えられます。作品が置かれるまで、そこは文字通り「何もない」のです。では床はどうでしょうか。なぜ床は「白」でないのでしょうか。いや仮に「白」く塗られていても、果たして「何もない」と言えるでしょうか。床は重力を受けとめて作品の存在を支える面ですが、同時に鑑賞者をも受けとめ、その結果、鑑賞者はその床からの反作用によって自らの身体そのもの感じ「私」という存在を意識せざるを得ません。作品がなくても。もちろんギャラリストもその反作用からは逃れられない。作品がなければなおさら。画廊の床とは彼にとって自らの存在が試される「底」であった。これはそういう種類の展覧会です。 http://homepage3.nifty.com/galleryk全文提供:Gallery K 会期:2016年6月20日(月) 〜 2016年6月25日(土) |
最終更新 2016年 6月 20日 |