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Gallery PARC Art Competition 2019 #01 加藤舞衣:部屋と外 / a room and outside
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Published: June 16 2019
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《wall_3》 2018  760×1120mm いづみ紙にリトグラフ

Gallery PARC[グランマーブル ギャラリー・パルク]では、広く展覧会プランを公募し、審査により選出されたプランを展覧会として実施する、コンペティション「Gallery PARC Art Competition」を2014年より毎年開催しております。
6回目を迎える本年は応募総数64プランから、平田剛志(美術批評)・勝冶真美(京都芸術センタープログラムディレクター)の2名の審査員を交えた厳正な審査により、採択した3つの展覧会を前期・後期に渡って開催いたします。
本年は3フロアの展示室を持つPARCの空間を活かした展開として、前期となる7月5日から7月21日までの[#01]では、2階展示室で加藤舞衣による個展「部屋と外」を、4階展示室で坂口佳奈・二木詩織による展覧会「キャンプができたらいいな。」を同時開催いたします。
また、後期となる7月26日から8月11日までの[#02]では、パルクの全フロアを会場に、洪亜沙による個展「アンバー・ランド」を開催いたします。

同時開催>>キャンプができたらいいな。I wish I could camp.:坂口佳奈・二木詩織展

【展覧会概要】
2017年に京都精華大学芸術学部メディア造形学科版画コース卒業、2019年に多摩美術大学大学院美術研究科絵画学科を修了した、加藤舞衣(かとう まい/1994年・大阪府生まれ)による個展。踏み潰された花びらや、壁に貼られたままになって長年放置されていたテープなどをモチーフとしたリトグラフ作品を中心に展示。
誰もが日常生活において目にはしているが、目にしていることに気づいてない、忘れ去られてしまっているものを絵画にすることで、そこに鑑賞者は何を感じるのか。

【 展覧会コンセプトやテーマ 】
自作の中で一番表現したいことは、物の在り様であり、支持体の中に時間が流れている様な景色と空間である。日常生活において、時間の経過が感じられるもの(朽ちた花びらや道端に捨てられたゴミや壁に貼られたテープ、ほつれたガーゼなど)をモチーフに制作してきた。 私の選択しているモチーフは、誰もが日常生活において目にはしているが、目にしていることに気づいてない、忘れ去られてしまっているものである。道端に落ちていたものシリーズでは、不特定多数の人や自然の力で朽ちていったものを描いている。私が見かけた場所から明日にはもうなくなっているかもしれないようなもの、そこにあることに気づいている人があまりいない。しかし、みんなどこかでみたことあるようなものである。そういったものを絵画にすることで鑑賞者は何を感じるのか。
私が使っていた場所を、共有して使っていた人たちの痕跡や性格、手癖が違う場所に貼られて、作品を見る人がいて、時間が生まれる。自作をきっかけに、新たなストーリーが生まれるような展示にしたい。
 
【 プラン採択、実施にあたってのコメント 】
今回大学院卒業後初めての個展をさせていただくこととなりました。大学学部卒業前~現在にかけて、私は支持体である紙の白を空気に見立て、その中に物が存在している様子、情景を版画のリトグラフを用いて描いています。私が選択しているモチーフは道端に落ちている花びらや潰れた空き箱、ほつれた糸や使い古されたガーゼ、壁に貼られたままのテープ跡などです。これらのモチーフに共通してみられるのは「そこにあるけどないもの」ということです。道を歩いていてそこに物が落ちていると気づかず、踏み潰していった人や、部屋を過去に使っていた人の痕跡がそれらのモチーフからみられます。人の痕跡、そこにあったという事実を丁寧に描き、「部屋と外」の空間を作り出します。

http://www.galleryparc.com/exhibition/exhibition_2019/2019_07_05_kato.html

全文提供:Gallery PARC(グランマーブル ギャラリー・パルク)


会期:2019年7月5日(金) 〜 2019年7月21日(日)
時間:11:00~19:00(金曜日20:00まで)
休日:月曜日
会場:Gallery PARC(グランマーブル ギャラリー・パルク)

Last Updated on July 05 2019
 

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