アキバタマビ21 第63回展覧会「Lost & Found」 |
展覧会
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執筆: 記事中参照
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公開日: 2017年 9月 09日 |
【展覧会内容】 この展示の背景には、共同で行なった冊子『Lost&Found』の制作があります。「同時代」をテーマに自分の文章を持ち寄って朗読をし合うことを約半年間繰り返し、お互いの文章をより深め、ブラッシュアップしていきます。それは単純な校正作業というよりも、自分なりの「同時代」に対する反応を持ち寄り、議論する場でもありました。あえて言葉にしなければこぼれ落ちていってしまうようなことを描ききる中に、現代の社会の中で見逃されてしまいがちな取り替えのきかない個の感性が浮かび上がってきます。そんな、整理仕切ることができないものを様々な背景に持つ執筆者たちが寄稿してきました。 しかし、尽くしても尽くしても、言葉にしきれない何かがあるようでした。この展示では、言葉と、造形作品を共に展示することで、彼らが表出した世界をより深く探求する試みをしています。その「何か」は、作家が表現する別の形となり、立ち現れてくるのかもしれません。言葉と作品が交差する空間で、その声はどのように届くのでしょうか。 『Lost & Found』とは 文化人類学者の中村寛を発起人として、当時多摩美術大学造形表現部に在籍していた平山みな美、吉國元、加藤彩子が執筆し、2013年に人間学工房より出版された。その後も、さまざまなバックグラウンドを持つ執筆者が参加した。2017年3月、vol.4刊行。 《デザイン》平山みな美 《キュレーション》杉原未希子 【出品者名】 ◯吉國元 Moto YOSHIKUNI 1986年ジンバブウェ生まれ。1996年日本に移住。2015年多摩美術大学造形表現学部造形学科卒業。 出身のジンバブウェ。現在住む日本、そして絵画という西洋渡来の文化。異なる文化間の齟齬、反発、異和の中で制作をしている。異国のポートレート、「後姿と壁」は表裏の関係にあり、記憶、さらには美術における内なる他者との邂逅を試みている。2015年、2人展(吉國元、高橋芙実)『Standing on the Line』(OGUMAG gallery)。 『Lost and Found Vol.1』に参加、他者との距離、関係性を『リフレクション』と題し執筆。 http://www.motoyoshikuni.com ◯大沼彩子 Ayako ONUMA 宮城県生まれ。2005年から2009年までアニメーターとしてテレビアニメーションの動画、原画マンとして勤務。
2009年4月、多摩美術大学造形表現学部デザイン学科入学。2011年4月、多摩美術大学美術学部情報デザイン学科メディア芸術コースに転学。インクの染みを使ったアニメーション作品を作り始める。 2013年3月、同大学を卒業。2017年4月、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程在学中。 『Lost&Found Vol.1』に参加、「音楽は脳に吹く風」を執筆。 http://ayakoonumawebsite.tumblr.com ◯小野初美 Hatsumi ONO 1981年神奈川県生まれ。2014年多摩美術大学造形表現学部造形学科卒業。クジラに惹かれ、大学4年の時より、クジラの絵を描いている。 『Lost&Found Vol.2』に参加し、「ラスト・プレイス」を執筆。 ◯池田萌子 Moeko IKEDA 1988年山形県生まれ。2014年多摩美術大学美術学部工芸学科卒業。2016年より都内の共同アトリエにて、制作を行っている。石膏型を用いた射込み技法を中心とし、日用品や折り紙など身の回りにあるものをモチーフに幻想と現実の境目をテーマに制作を行っている。 『Lost and Found vol.2』に参加、「痕跡をのこすもの」を執筆。 ◯佐藤優里咲 Yurie SATO 1992年東京生まれ。立教女学院短期大学、明治学院大学を卒業。 『Lost&Found vol.3』に参加、「天使の声による自己治療」を執筆。 ◯後藤響子 Kyoko GOTO 1992年愛知県生まれ。2016年多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻を卒業。和紙や石膏下地を支持体に、岩絵具・アクリル絵具等を用いて絵画作品を制作する。在学中より、規則性を持ちながら刻々と変化していく現象に興味が向かい、自らの作品ではそれを再現するような試みをしている。 『Lost and Found vol.3』に参加、「漂流する声たち」を執筆。 ◯笹目舞 Mai SASAME 1995年大阪芸術大学卒。デザイナーとして勤務した後、進学。2017年多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程卒業。「見ないで描く絵」と「見て描く絵」の双方を描き、自己と他者を往復することで「集合的なものの画一化」と「個(己)の多数性」の二項対立を《いないいないばあ》として制作。《異種混淆》シリーズの制作し、また、そのふたつの活動の間にある時間を「コト」の断片や連続性と呼び、表現する。2017年、個展「異種混淆の世界 World of the hybridity」(art space kimura ASK?東京・京橋)。『Lost & Found vol 4』に参加、「異種混淆の世界」を執筆。 http://www.maisasame.com ◯安達茉莉子 Mariko ADACHI 1984年大分県生まれ。2008年東京外国語大学外国語学部英語学科を卒業。その後、防衛省、一般社団法人ノオト(兵庫県篠山市)エリアマネージャーとして勤務。2014年、英国サセックス大学開発学研究所(Institute of Development Studies)開発学修士課程修了。2013年、独立行政法人国際協力機構(JICA)アフリカ部の専門嘱託として勤務。2015年、MARIOBOOKSの屋号のもと、イラスト詩集やグッズの制作・販売を行う独自の活動を展開。言葉と絵により、広く「物語」を表現する。2017年個展「日常の中に生まれてくるある瞬間について」(都立大学・MOUNT tokyo)、2016年安達茉莉子企画展「あなたがいつかそれを埋めてくれる前に」(谷中・ひるねこBOOKS)。 『Lost & Found vol 4』に参加、「Free at Last」を執筆。 【展覧会詳細】 Lost & Found 展 〜This is My Letter to the World〜 2017年9月17日(日)〜10月21日(土) 開館時間 12:00~19:00(金・土は20:00 まで)、火曜休場 ◆イベント ・ 9月17日(日)17:00〜 〈オープニングパーティー〉アーティストトーク *井沼明日香のおもてなし料理付き ・ 9月30日(土)16:00〜 〈ライブパフォーマンス〉 ゲスト:大和田慧(シンガーソングライター)×出展作家 ・10月14日(土)14:00〜 〈トークイベント〉 ゲスト:畑中章宏(民俗学者)×中村寛(文化人類学者)+出展作家 ・10月20日(金)18:30〜 〈トークイベント〉 ゲスト:港千尋(写真家)×平出隆(詩人)×中村寛(文化人類学者)+出展作家 ※内容は変更になる場合があります。また、イベントにより参加作家は異なります。 【展覧会場】 アキバタマビ21 〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 201・202 電話:03-5812-4558 URL:http://www.akibatamabi21.com アクセス: 東京メトロ銀座線末広町駅4番出口より徒歩1分 東京メトロ千代田線湯島駅6番出口より徒歩3分 都営大江戸線上野御徒町駅A1番出口より徒歩6分 JR御徒町駅南口より徒歩7分 JR秋葉原駅電気街口より徒歩8分 ※「アキバタマビ21」は多摩美術大学が運営する、若い芸術家たちのための作品発表の場である。ここは若い芸術家たちが、互いに切磋琢磨しながら協働し共生することを体験する場であり、他者と触れ合うことで自我の殻から脱皮し、既存のシステムや権威に依存することなく自らをプロデュースし自立していくための、鍛錬の場でもある――そうありたいという希望を託して若い芸術家たちにゆだねる、あり得るかもしれない「可能性」の場であり、その可能性を目撃していただく場所である。
http://www.akibatamabi21.com
全文提供:アキバタマビ21
会期:2017年9月17日(日) 〜 2017年10月21日(土) 時間:12:00−19:00(金・土は20:00 まで) 休日:火曜休場 会場:アキバタマビ21
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最終更新 2017年 9月 17日 |