神戸・六甲山上のさまざまな施設を会場に現代アートが展示される展覧会「六甲ミーツ・アート　芸術散歩2011」（2011年11月23日（水・祝）まで）で、来場者による人気投票で選出する「六甲ミーツ・アート大賞」のグランプリにクワクボリョウタさんが決定した。
「六甲ミーツ・アート大賞」は、開幕初日の9月17日～10月23日までの期間に来場者が全展示作品を対象に人気投票を行い、グランプリほか2賞が決定されるもの。投票の結果、グランプリに得票率52％の支持を得たクワクボリョウタさんの《LOST＃３ (組織観察)》が選ばれた。また、得票順で準グランプリに昨年度「六甲ミーツ・アート大賞」を受賞した角野晃司さん、奨励賞に田上桂さんの受賞も決定した。
クワクボさんのグランプリ受賞作品《LOST＃３ (組織観察)》は、鉄道模型と日用品などを素材に壁面に影絵を映し出す作品。LEDを備えたミニチュアの電車が会場内を走り、六甲山の風景を再構築した世界が影絵によって展開する。タイトルのLOSTとは、「Light」「Object」「Space」「Time」という４つの要素の頭文字をとったもの。

11月5日（土）には六甲高山植物園において六甲ミーツ・アート大賞の表彰式及び副賞の授与が行われる。当日はグランプリ受賞作家クワクボリョウタさんによる作品解説なども予定している。

【六甲ミーツ・アート 芸術散歩2011「六甲ミーツ・アート大賞」 受賞者】
グランプリ：クワクボリョウタ 《ＬＯＳＴ＃３ （組織観察）》
準グランプリ：角野晃司 《ふたりの家》
奨励賞：田上桂 《inorganic landscape》

■六甲ミーツ・アート 芸術散歩2011「六甲ミーツ・アート大賞」 表彰式
日時： 2011年11月5日（土）10:00～10:15
場所： 六甲高山植物園 西入口すぐ（雨天の場合は園内ショップ アルピコラ）
内容： 賞の表彰ならびに、副賞の授与、受賞作品についての解説、受賞アーティストインタビュー

＜クワクボリョウタ　経歴＞
１９７１年生まれ。栃木県出身。東京都在住。
１９９３年筑波大学芸術専門学群構成専攻総合造形コース卒業。
１９９６年筑波大学大学院修士課程デザイン研究科総合造形修了。
２００１年国際情報科学アカデミー（IAMAS）アート＆ラボ科卒業。
＜主な受賞歴＞
２００２年アルス・エレクトロニカインタラクティブ部門入選
２００３年第７回文化庁メディア芸術祭アート部門大賞
２０１１年第６１回芸術選奨文部科学大臣新人賞

11/5、11/6には、受賞者であるクワクボリョウタさんによるワークショップも開催される。また、大阪・国立国際美術館にて開催されている「世界制作の方法」展、京都芸術センターで開催中の「文化庁メディア芸術祭　京都展　パラレルワールド京都」でも、クワクボリョウタさんの作品が展示されている。

「六甲ミーツ・アート大賞」、ワークショップの詳細は公式ウェブサイト参照http://www.rokkosan.com/rokkomeetsart2011/